表面物理特論 (長谷川幸雄(物性研)・福谷克之(生産研))

固体の表面・界面ではバルクの持つ対称性・次元性が低下するため,物理的・化学的性質が大きく変化し, バルクには見られない新しい構造・物性が出現する.1次元・2次元の電子系や磁性,それらの相転移が典型的な例である. また固体表面は,異なる2つの相間の物質・エネルギー 交換の場としての役割を担い,気相を扱う原子・分子物理と固相を扱う固体物理の境界領域に属する. 本講義では,最先端の研究例を交えながら,表面物理の基本的な概念を講義する.

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